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大雪山から来た火砕流
正式名 : 天人峡の御鉢平カルデラ火砕流堆積物美瑛町と東川町の境界を流れる忠別川の上流部、忠別湖(忠別ダム)から天人峡温泉にかけて、柱状節理の発達した「溶結凝灰岩」が連続しています。この「溶結凝灰岩」は、大雪山・御鉢平カルデラ(北海岳・間宮岳・中岳にかこまれる凹地)が、およそ3万年前に大噴火したときに発生した火砕流の堆積物です。
火砕流は、高温の火山灰や岩石、火山ガスなどが一体となって、高温・高速で山を流れ下る現象で、灰色の雲が地表を流れるように見えます。もともとの火砕流堆積物は、軽石や火山灰などのやわらかい物質でできていますが、マグマの熱と堆積物自体の重さで押し固められて、かたい岩石(溶結凝灰岩)になりました。さらに、この岩石は冷えて固まるときに収縮した(ちぢんだ)ために、縦方向にたくさんの割れ目(柱状節理)ができました。
忠別ダム~天人峡でみられる火砕流堆積物(溶結凝灰岩)は、含まれている成分(鉱物や化学組成)の違いから2種類に分類できます。天人橋付近では、2種類の堆積物の間に、川が運んできた砂利の地層がはさまっています。このことから、御鉢平カルデラはおよそ3万年前に2回の大噴火を、少なくとも100年の間をあけておこなったと考えられています。
火砕流は、高温の火山灰や岩石、火山ガスなどが一体となって、高温・高速で山を流れ下る現象で、灰色の雲が地表を流れるように見えます。もともとの火砕流堆積物は、軽石や火山灰などのやわらかい物質でできていますが、マグマの熱と堆積物自体の重さで押し固められて、かたい岩石(溶結凝灰岩)になりました。さらに、この岩石は冷えて固まるときに収縮した(ちぢんだ)ために、縦方向にたくさんの割れ目(柱状節理)ができました。
忠別ダム~天人峡でみられる火砕流堆積物(溶結凝灰岩)は、含まれている成分(鉱物や化学組成)の違いから2種類に分類できます。天人橋付近では、2種類の堆積物の間に、川が運んできた砂利の地層がはさまっています。このことから、御鉢平カルデラはおよそ3万年前に2回の大噴火を、少なくとも100年の間をあけておこなったと考えられています。
所在地 | 北海道美瑛町字天人峡 |
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アクセス | 公共交通機関なし / 宿泊施設利用の場合、旭川駅から送迎バス有 / 北美瑛駅から、車で30分 (28.5km) |
観察地点 | 43°37'13.00N/142°46'43.00E(43.620278/142.778611) |
マップコード | 796 738 147 |
注意情報 | 川沿いの露頭のため増水に注意する必要がある。 露頭に張り付く際には、落石と滑落に注意が必要。 |
立入 | × |
トイレ | × |
駐車場 | ○ 無料35台 |
バリアフリー情報 | ○ 車椅子で見学可能 (駐車場所によって一部段差があるので移動注意) |