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吹上温泉
正式名 : 吹上温泉1902年(明治35年)に発見された自噴の温泉です。十勝岳の熱活動により生成されていると考えられ、火山活動によって成分や温度が変化しています。「ベンガラ温泉」「吹上温泉」「白銀荘源泉」の3つの源泉があります。
白銀荘源泉は、白銀荘の南にあり、かつては白銀荘の浴用に活用されていましたが、現在は利用されていません。ベンガラ温泉は、白銀荘の敷地南東部にわいており、白銀荘の浴用に使用されています。吹上温泉は、かつては温泉宿舎で使用されていましたが、現在は浴室のみが残っており、吹上露天の湯となっています。1986年の秋には、吹上温泉の湯の温度は約36℃でしたが、1988~89年の十勝岳噴火以後温度が上がり、1996年には57℃まで上がりました。その後、雪どけ水(地下水)がまざって温度が下がることはありましたが、その他には大きな温度変化はありませんでした。
吹上温泉のpHは、2.4~3.1の酸性を示します。季節変動が大きいですが、1988-89年噴火以降、ベンガラ温泉・吹上温泉・白銀荘泉源はほぼ同様の成分変化をしています。また、火山活動が活発になると塩素イオン(Cl-)濃度が増える傾向があり、火山活動と温泉の成分の関連がみられます。
十勝岳の火山活動に伴い温泉の温度や成分が変化していることから、十勝岳の火山活動や火山防災を考える上で重要なサイトです。また、温泉という火山の恵みを学ぶ・考える上でも重要なサイトです。
白銀荘源泉は、白銀荘の南にあり、かつては白銀荘の浴用に活用されていましたが、現在は利用されていません。ベンガラ温泉は、白銀荘の敷地南東部にわいており、白銀荘の浴用に使用されています。吹上温泉は、かつては温泉宿舎で使用されていましたが、現在は浴室のみが残っており、吹上露天の湯となっています。1986年の秋には、吹上温泉の湯の温度は約36℃でしたが、1988~89年の十勝岳噴火以後温度が上がり、1996年には57℃まで上がりました。その後、雪どけ水(地下水)がまざって温度が下がることはありましたが、その他には大きな温度変化はありませんでした。
吹上温泉のpHは、2.4~3.1の酸性を示します。季節変動が大きいですが、1988-89年噴火以降、ベンガラ温泉・吹上温泉・白銀荘泉源はほぼ同様の成分変化をしています。また、火山活動が活発になると塩素イオン(Cl-)濃度が増える傾向があり、火山活動と温泉の成分の関連がみられます。
十勝岳の火山活動に伴い温泉の温度や成分が変化していることから、十勝岳の火山活動や火山防災を考える上で重要なサイトです。また、温泉という火山の恵みを学ぶ・考える上でも重要なサイトです。
所在地 | 北海道空知郡上富良野町吹上 |
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アクセス | 上富良野町営バス「吹上いこいの広場」停留所下車すぐ |
観察地点 | 43°25'47.00N/142°38'14.50E(43.429722/142.637361) |
マップコード | 796 031 268 |
注意情報 | 源泉までの道のりにおいて滑落に注意する必要がある。 |
立入 | ○ 入浴可 |
トイレ | ○ 仮設トイレ |
駐車場 | ○ 無料 |
観光情報 | かみふらの十勝岳観光協会(外部サイト) |
バリアフリー情報 | × 階段を下るため車椅子で到達不可 |