白樺街道
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白樺街道

正式名 : 白樺街道沿いの林(白樺街道)
美瑛町の市街地から白金温泉へむかう道路は、みちぞいにシラカンバ(白樺)やダケカンバの林がつづくことから「白樺街道」とよばれています。
美瑛川にそうこの道は、1926年の十勝岳噴火によって泥流(大正泥流)が流れた場所です。この災害によって、一度は植生が失われてしまいました。シラカンバは、「先駆植物」ともよばれ、このような荒れた土地でも真っ先に芽を出し、成長します。
泥流により流れ下ってきた巨石をおおうように成長した大木も観察できます。ただし、シラカンバの寿命は平均80年ほどと短く、寿命を迎えた木は倒れてしまいます。この「白樺街道」でも、マツ(エゾマツ・トドマツ・アカエゾマツ)が育ち始めており、いつかはマツ林になると予想されます。
このように、今は「美しい白樺林」であっても、やがて植生が変わっていくのは自然なことなのです。植生が回復している証拠でもあります。人の手でシラカバを植えなおすなど、自然の植生に手を加えるといった行動は慎んだほうがよいでしょう。
所在地北海道美瑛町
アクセス道北バス「不動の滝」停留所下車すぐ
観察地点43°28'54.00N/142°37'30.00E(43.481667/142.625000)
マップコード796 210 463
注意情報林の中でマダニに噛まれないように留意する必要がある。
立入○ 白樺街道遊歩道内のみ
トイレ×
駐車場△(路上に停めることができる)
バリアフリー情報○ 車椅子で見学可能 (駐車場所によって一部段差があるので移動注意)