日新尋常小学校あと
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日新尋常小学校あと

正式名 : 旧日新尋常小学校跡
三浦綾子の小説「泥流地帯」の主人公、拓一・耕作兄弟のかよった学校が、日新尋常小学校です(小説では日新ではなく「日進」となっています)。1911(明治44)年、村の農家のため新井牧場内に「上富良野第四教育所」が開設、1917(大正6)年4月に「日新尋常小学校」と改称されました。
この学校にとって最大の事件は1926(大正15)年5月24日の十勝岳噴火です。噴火が起きたとき、十勝岳のまわりには雪が厚くつもっていました。火山の爆発によって山が崩れ、さらに高温の水が噴き出たことで雪がとけ、土砂とともに流れ下ったのです(大正泥流)。
泥流が直撃した校舎は全壊し、流されてしまいました。在籍していた児童46名のうち11名が犠牲になりました。当日、教師の菊池政美氏(小説では「菊川先生」)は旭川に出張していたため無事でしたが、先生の家族4人は助かりませんでした。災害後の小学校の復旧は早く、もとの場所から4kmほど離れたところに臨時の校舎をたてて、6月14日には授業を再開したそうです。
所在地北海道上富良野町
アクセスJR富良野線「上富良野」駅下車後、8kmは公共交通機関なし / 上富良野駅から、車で16分
観察地点43°28'56.00N/142°31'46.00E(43.482222/142.529444)
マップコード349 528 539
注意情報クマザサが繁茂しており、マダニに注意が必要。
立入
トイレ×
駐車場○ 道路脇に数台可
バリアフリー情報○ 自動車の車内からの見学をお勧め (下車後は未舗装のため車椅子で移動困難)