ラベンダー発祥の地碑
204

ラベンダー発祥の地碑

正式名 : かみふらのラベンダー発祥の地碑
富良野から美瑛にかけて広がる田園風景を彩るのが、ラベンダーの花です。もはや北海道を象徴する花といってもよいでしょう。
ラベンダーはフランス地中海沿岸が原産の、シソ科の常緑性低木で多年生植物です。1937(昭和12)年に千葉・岡山・北海道で試験的に栽培され、北海道が生育に適していることがわかりました。その後、新聞や雑誌でこのことを知った上富良野町の住民は、札幌の香料会社と交渉し、1948年(昭和23年)に本格的に栽培をスタートしました。上富良野町東中地区は、ラベンダーを農作物として栽培した日本で最初の土地です。
ラベンダーは一度植えると約10年間収穫でき、病害虫に強く、気候による影響も少なく、栄養分の少ない傾斜地でも栽培できます。火山灰(火砕流堆積物)が厚くたまった上富良野の農地には、最適の作物といえます。夏場に現金が手に入ることが人気となり、昭和30年代には、その生産は最盛期をむかえました。当時の上富良野町での栽培面積は85haで、全国生産量の約80%が上富良野町で生産されました。その後、香料としてラベンダーが使われることが少なくなり、農作物としての栽培は終わってしまいます。
しかし、1970年代にカレンダーや新聞記事などでラベンダー畑が紹介され、観光資源として注目されるようになります。上富良野町では、駅前や深山峠、日の出公園などでラベンダーが植えられました。1981(昭和56)年には、上富良野町の町花にラベンダーが選ばれました。
ラベンダー発祥の地の碑は、1993(平成5)年11月4日、農作物としてのラベンダー栽培を初めて行った東中地区に建てられました。
所在地北海道上富良野町東八線北二十号
アクセスJR富良野線「上富良野」駅下車後、6.1kmは公共交通機関なし / 上富良野駅から、車で12分
観察地点43°25'2.00N/142°29'34.00E(43.417222/142.492778)
マップコード349 284 707
注意情報道路脇のため車に留意する必要がある。
立入
トイレ×
駐車場○ 道路脇に数台可
バリアフリー情報○ 車椅子で見学可能