活火山と共生するということについて一緒に考えませんか?
日本には111の活火山があります.そのうち50火山については,噴火の前兆を捉えて噴火警報等を適確に発表するために,地震計,傾斜計,空振計,GNSS観測装置,監視カメラ等の火山観測施設を整備し,関係機関(大学等研究機関や自治体・防災機関等)からのデータ提供も受け火山活動を24時間体制で常時観測・監視しています(常時観測火山)(気象庁HP).
それでは,噴火の前兆を捉える前に突発的な噴火がもし起こったらどうしましょうか..
2014年9月27日午前11時52分頃,御嶽山(長野県と岐阜県の県境)で突発的な噴火が実際に発生しました.当時は登山のピークシーズンだったこともあり,多くの登山客が訪れており死者・行方不明者あわせて63名にのぼる戦後最悪の火山災害となりました.これを契機に富士山,那須岳,そして御嶽山で登山者の行動をモニタリングし取得データを防災利用することを目的とした実証実験が実施されてきました(御嶽山チャレンジなど).
そこで今回,日本で常時監視・観測が行われ注目されている活火山の一つとして十勝岳においても同様の実証実験を国立研究開発法人 防災科学技術研究所と共催で実施することとなりました.
GPS記録装置(GPSロガー)を活用した登山者避難行動調査「十勝岳チャレンジ2025」は,以下の日時,方法で行います.
⭐︎方法
事前に協力をお願いした登山者(協力者)にGPSロガーを携帯して十勝岳山頂を目指した登山をしていただきます.その中で予め指定した時間に噴火を想定した避難行動をとっていただきそれをモニタリングして下山後,GPSロガーを回収してデータの解析を行います.
⭐︎日時 7月26日(土)
GPSロガー配布開始 7:00,下山・GPSロガー回収完了 17:00
(悪天候による予備日:7月27日(日))
⭐︎定員 45名
※協力者になっていただける方はこちらへ↓