2020.05.25 Mon
事務局の近況

大正泥流を思って

泥流が流れた沢から見た十勝岳

1926年5月24日、十勝岳が噴火し、大規模な融雪型火山泥流が発生しました。泥流は美瑛川、富良野川を流下し、144名の犠牲者がでる大災害となりました。

泥流が流れた範囲
旧日新尋常小学校跡
泥流によって流されてきた巨岩
泥流でなぎ倒され流されてきた木

94年経った今、泥流に埋もれ二度と作物が育たないと言われた田畑も、当時の村民のたゆまぬ努力により復旧を果たしました。

復旧した水田と開拓の碑
三浦綾子さんの小説「泥流地帯」の碑

防災施設の整備は今も続いていて、ここが火山災害の可能性のある所だと実感します。火山災害の恐ろしさや、復興を果たした先人の偉業など伝えていくことが、十勝岳ジオパーク構想の大切な使命です。

富良野川の砂防ダム