12月21日土曜日にジオくらぶで「アイヌ民族についてじっくり学ぼう」と、題して 、富良野近郊でアイヌ民族 の文化や歴史を正しく伝ええる活動をされているフラヌイウンクルの吉村さん門別さんを講師にお招きし、学習会を実施しました。
第一部は、アイヌの歴史や特に上富良野のアイヌについてお話しを伺いました。上富良野のアイヌは少数だったという理解でしたが、実はフラヌイウンクルとしてのアイヌの生活がたくさんあったことが伝承などで語られていることが良く分かり、もっと研究し伝えていかなければならないと感じました。また、山(十勝岳)に寄せるアイヌの思いや山に入る時の儀式などもアイヌの自然観の象徴としてとても興味深いものでガイドの中でも伝えていけるものかなと感じました。
休憩時間には、かつて上富良野にいた画家の方が作られたアイヌの民話の紙芝居を披露してくれました。
第二部はアイヌの衣装や民具に触れながら生活の様子や和人との交易の様などをお話しして頂きました。全て身の回りにある自然の素材を生かした生活にアイヌの自然観や精神性が表れていることが良く分かりました。
年末もおしつまり様々な行事と重なってしまいましたが、32名の参加で実施しました。3時間という時間があっという間に過ぎてしまった気がしました。
あらためて、私たちが北海道というフィールドで活動する上で先住民族としてのアイヌについて正確な理解を深め、伝えることが私達の活動の深みを増していくことに繋がると思いました。
ジオくらぶ(ジオガイド) 國枝孝行