2020.08.01 Sat
ガイドコラム

ヌッカクシ火口満喫

7月18日(土)十勝岳ジオくらぶの7月例会として18名の参加で、ヌッカクシ火口探訪を行いました。(ヌッカクシ火口については、旧噴火口、安政火口と幾つかの呼び名があるようですが、今回はジオパーク構想のリーフレットの表記に従いヌッカクシ火口と表記します)

素晴らしい天気に恵まれ夏山の楽しさを満喫できる一日でした。

早速登山道に足を踏み入れると、もう花盛り。

前の週の富良野岳登山に参加した方も多く、身につけた花の名前や知識を確認しながら一時間程で安政火口の入り口に着きました。ここに十勝岳温泉の開発に生涯をかけた凌雲閣の会田久左ヱ門さんの碑が建っています。ご挨拶をして安政火口に足を踏み入れました。

安政火口は水蒸気が吹き出し、地球の鼓動を感じられる十勝岳ジオパークの重要な地質・地形サイトです。黄色い硫黄等も観察して、まずは噴煙レストランということで、卵や、じゃがいもを噴気口に置いておきました。

蒸かし終わるまでの時間に山ヨガや山のトイレの話しで濃密な時間を過ごしました。

山ヨガでは山という場所と空気とからだの一体感を感じながら心とからだのリフレッシュが出来ました。

山のトイレの話しでは、自然に負荷を与えないトイレの考え方や携帯トイレの使用について勉強しました。

昼食の時間になり先ほど仕掛けた卵やじゃがいもが見事に蒸かし上がり、噴気の効果で美味な味付けの温泉調理は大成功でした。噴気の威力も感じた噴煙レストランでした。

皆で歩くことで、それぞれの知識や経験を伝え合い、山の楽しさが膨らんでくることを実感した一日でした。

 

ジオパークガイド 國枝 孝行