2021.07.05 Mon
ガイドコラム

ジオブラかみふらの

7月に入り十勝岳の泥流地帯は百花繚乱、高山植物の花の季節を迎えます。

先日、ジオクラブに同行して、ガイドコースにないオリジナルの「ジオブラかみふらの」で白銀荘から望岳台分岐の間を歩きました。6月19日「花と噴火口トレッキングコース」。

白銀荘をスタートすると、すぐにエゾマツ・トドマツの森に入ります。ここは大正泥流の被害を受けておらず、巨木がたくさんあります。しかし、しばらく歩くと下り坂になり、シラカバ林に。これは大正泥流から復活した自然林です。

この日歩いたのは上り下りが少ないハイキングコースで、唯一の難所は富良野川の渡渉地点です。水量が多いと渡るのが困難。

富良野川を越えると、ちょっとした上り坂になります。

小さなアップダウンをこえると中央火口丘溶岩のつくる地形がみられます。

ライオン岩という特徴的な岩がありますが、勝手に自分ではゴジラ岩と思うし、そばにはミニラ岩もある奇岩景勝地。

ここから白銀荘方向を振り返ると、ナマコ尾根の平山鉱業所元山事務所周辺は三段山の原生林と大正泥流から復活した自然林の対比が望めます。

以前から注視していた千春沢の融雪域は陥凹が出来て、顕著な噴気が出現し、周辺のハイマツが枯れ死状態になっているいるのを見つけました。

 

気象台に連絡と思いましたが、役場の防災担当者に現地の写真で説明し、地形変化を連絡しました。

 

ジオパークガイド 三原 康敬