7月1日は「ジオ登山」で吹上温泉白銀荘から望岳台のシェルターまでの登山を行いました。
初めに、ジオサポーターの井上さんから、旧白銀荘で雪の結晶の観察と実験をした中谷宇吉郎先生の取り組みの説明を受け、その後はルート上にあるいろいろな記念碑や十勝岳の噴火に備えた観測機器の説明などを受けました。ルート上には、十勝岳の泥流被害からの植生の回復の様子が観察できる沢があり、先駆植物であるダケカンバから針葉樹に植生が変わっていことも理解できました。
硫黄の噴出でできたと思われる岩の塊や、溶岩・火砕流などの地形や地質の特徴、そのガレ場に住むナキウサギなど生態系のお話も聞くことができました(残念ながら、この日はナキウサギの声だけで、姿は見られませんでした)。森林インストラクターの佐藤さんも参加し、この季節に咲くゴゼンタチバナやマイヅルソウなどの花々の説明もいただきました。
十勝岳地区も絶好の登山シーズンを迎えています。今後もジオ登山など開催予定ですので、興味のある方はぜひご参加ください。