6月15日(土)好天の中でジオくらぶ主催の「すずらんの観察会」を実施しました。
花の観察は時期が難しいのですが、今回は「ドイツスズラン」も「ニホンスズラン」も最盛期は越えていました。それでもそれぞれの特長を観察することができました。「ドイツスズラン」は花が葉の上で咲き葉の裏側に光沢がありました。「ニホンスズラン」は花が葉の下に付き、葉の裏も光沢はありませんでした。
「ドイツスズラン」が席巻し「ニホンスズラン」を凌駕してきている中で何とか「ニホンスズラン」を復活させようと町が植生の回復を図っている場所を観察してきました。
美瑛の町にすずらんが広がった背景のひとつに陸軍の演習場があったことが大きな原因だったことがわかりました。開拓で農地にならず野焼き等が繰り返されたこと火山灰による酸性土壌だったこと等が好条件だったようです。
町の歴史がその後の町の様子や繁栄に繋がっていることがとても興味深かったです。まさにジオパークそのものですね。
ジオパークガイド 國枝 孝行