6月28日にJICA(国際協力機構)による、中南米の火山地帯の国々から来た研修生の野外研修・実験教室に参加しました。野外研修では、大正泥流という火山災害に加えて、十勝岳ではどのような火山防災をやっているのか少しだけお話ししました。
今では農業が営まれているような場所も、かつて泥流に埋まり、地面の下にはまだ泥流の堆積物が残っていることに皆驚いていました。次に、上富良野小学校で北翔大学の横山先生によるキッチン火山実験へ。研修生も小学生と一緒に火山実験を楽しみながら火山の現象を学んでいました。
その日の夜は岡田先生、研修生と上富良野町商工会の佐川会長による十勝岳火山防災講演会が開催されました。岡田先生による1988〜1989年の十勝岳噴火のお話も興味深かったですが、最近噴火したグアテマラのフエゴ火山の対応をしていた研修生のお話は考えさせられました。
「火砕流を撮影しようと集まる野次馬を避難させようとして同僚が巻き込まれた」というお話は、火山防災に関わる教育や訓練の重要性を強く感じさせられました。最後の横山先生によるまとめの言葉、「災害から学ぶのではなく、災害にならずに学ぶ」ということができるように、ジオパークとしても防災教育の活動等に取り組んでいきたいと思います。