6月21日、十勝岳調査登山がおこなわれました。気象台をはじめ、地元自治体、警察、消防、自衛隊など地域の防災にかかわる部署の担当者が集まり、十勝岳の火山活動の様子を確認するために、十勝岳の中央火口および62火口群まで登ります。ジオパーク担当者も同行しました。
望岳台からスタートして、登ること約2時間30分で、グラウンド火口に入ります。1989年の噴火で飛びだした火山弾(長さ約20メートル)が出迎えます。
今回は、北海道教育大学の佐藤鋭一准教授が同行。1962年と1988-89年の火山活動について解説してくださいました。
中央火口(大正火口)を見下ろして噴気の様子を観察します。写真で黄色く写っているのは硫黄の結晶です。
最終到達地点は62-2火口です。噴気が激しく火山ガス検知器が鳴りやまないため、防毒マスクを着用して火口の様子を観察します。
2年ぶりの調査登山同行でしたが、天候に恵まれ、活火山十勝岳の現在の様子を間近に観察できました。
火山とは何か?地球はどういう惑星か?そんなことを考えさせられる十勝岳は、本当に貴重なフィールドだと実感しました。